乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2017~九州シリーズ~

プロローグとモノローグが導入され、ライブを通して表現することに重きを置いた全国ツアーも、東北~中国と続いて九州で3シリーズ目。

東北では初の試みとしてイマイチ噛み合わなかったが、中国シリーズでは2人の主人公を軸にモノローグが機能し、満を持して迎えた九州シリーズ。

 

プロローグ

非難轟々なリード曲でもある「アンダー」を軸としてどうライブを作るのかという中で、1番重要となる今回のプロローグは18枚の歴史を当時の選抜だったメンバーにより振り返っていく光と影の演出。

光のあたることの多いメンバーもいれば、長い間あたらないメンバー、そして1度も光はあたらないメンバーも。

 

01. 自由の彼方

02. 嫉妬の権利

03. 不等号

04. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた

05. 別れ際、もっと好きになる

06. ブランコ

MC

07. ガールズルール

08. 太陽ノック

09. 裸足でSummer

 

アンダーと研究生の曲、

初めてアンダーで武道館に立った曲、

全員が正規メンバーとして貰った曲、

有明、東北、、、

 

ひめたん・日奈子・蘭世・みり愛

この4人を中心として幕を開ける本編。

 

2人は歌で引っ張るタイプでは元々無いんですけど、歌割りでみり愛・日奈子・ひめ・蘭世ってパートが多かったので、2人がいないとみり愛と蘭世が頑張らなきゃいけなくて、でも2人はすごい一生懸命2人の分まで頑張ってくれて、それを聞いて私たちもいっぱい歌声を届けようって逆に励まされて、2人はすごい頑張ったなあ」-伊藤かりん

 

かりんちゃんの言葉の通り、揃わなかった真ん中の2人の不在を感じさせない程に、フロントとして、隣にいる仲間として、牽引し続けた2人。

ボーダーだった、あの小さかった年少組の2人が武道館・東京体育館をセンターとして成功させ、いつの間にかこんなに大きくなって。

 

そして千穐楽

プロローグが終わり、OVERTUREが鳴り、幕を開けたそのステージにいたのは18人。

何度も数え直した。数えてないでメンバー見ろよって程に数えた。何度数えてもそこには18人がステージに立っている。

千穐楽にして初めて全員が揃って始まった。 

 

18人揃うってこんなに綺麗なんだ・・・

誰も欠けてない、全員が揃って進んでいくことへの感動と、そのメンバーの気持ちに負けないよう、とにかく全力でぶつかった9曲。

 

今までいろんなライブに行ったけど今までで1番声出して全力で楽しんだ。メンバー全員がこれだけ限界ギリギリのところでライブに臨んでくれてるそれに応えたくて、18人全員が揃ってることが本当に嬉しくて。裸足でSummerが終わった時には息切れして、普段は1本すら飲みきらない水も既に空っぽに。

 

他にも個人的には、初めて乃木坂を好きになった時の『嫉妬の権利』、そして真ん中3人揃ってパフォーマンスすることはもう無理なんじゃないかと思った『不等号』

ひめきいらんの並びが大好きで、本当は選抜で並ぶ姿を見たかったけれども、最後にこうしてまたこの曲を見れてよかった。

裸足でSummerでしつこく怜奈ちゃんのスカートをめくる蘭世さんもよかったです。ご馳走様でした。

 

10. 女は一人じゃ眠れない

vco.優里寺田渡辺 dan.川村和田山

11. 無表情

ー川後鈴木佐々木

12. 太陽に口説かれて

voc. 能條純奈 dan. 中田樋口相楽

13. 隙間

ーちはるかりん

14. 13日の金曜日

15. 狼に口笛を

 

ライブ中盤は4つに分かれてのユニットコーナー

 

「女は一人じゃ眠れない」

ボーカルとダンスをわけつつも6人でとにかく激しくカッコよく。前でも書いた小さな2人が歌で引っ張る姿もそうだし、本人は納得して無さそうだけど、怜奈ちゃんのダンスもしっかりと見ました。

ただ18枚目の選抜c/wということでアンダーとして参加した全ツがフラッシュバックしてすごく苦しい曲でも。。

 

「無表情」

狙いに狙った人選で。途中からはじゃんけんの演出が入ったり、無表情なんだけど無表情ではなくて、楽しそうにやってるのがすごく印象に残りました。

 

「太陽に口説かれて」

個人的に歌声の大好きな2人と、言わずと知れたおっぱいトリオ色気のある3人の組み合わせでハイライト級の演目でした。舞台を多く経験して安定してきた純奈歌声が本当によくて、もっとこの子の歌を聞きたいと思えたのと、まだまだ成長するんだろうな~というのをすごく思えた。ダンサーの3人も色気と一言では言えるけど三者三様の表現があって。3公演だけでは追いつけないくらい好きが詰まった5人のパフォーマンス。

 

「隙間」

歌だけで勝負できるってそう誰でもできることではないわけで。大分で初めて聞いたときにはただのバラードで済ますのかな?というとこからあれだけの見せ場で会場の空気全てもっていった歌。メンバーの想いのこもった歌を自然と起きる歓声と拍手で応える。この空間こそアンダーライブだから起きる真剣勝負だよな~。

 

かりんスピーチ

このスピーチの持つ、このライブにおける役割って非常に大きいと思ってて。ライブのここまでの勢いとこれからの演目を繋げるのに、盛り下げず、重すぎず、それでもって軽いものにはせず。問題作である今回のリード曲へ繋げるにこれ以上も、これ以下もない、絶妙なスピーチ。

立場的にも引っ張らなくてはならないフロントメンバーでもなく、難しい立場ながらも自分のことだけでもなく今回のアンダーライブがどういうものなのか、有能なんて言葉で済ませることはあまりに失礼な程、最適な言葉選びで話してくれたのでは。

 

~独白~

中元「誰かに聞かれた あなたの人生はどこにあるの」- アンダー

北野「時々思った 私の夢なんて叶うのかな」 - アンダー

中元「どんな言葉でもいいから 口に出せば楽になれる」 - ここにいる理由

北野「永遠にこうしてるのか いつまで待てばいいのか」 - ここにいる理由

中元「影は待っている これから指す光を」- アンダー

北野「影の中まだ咲いてない花がある」- アンダー

 

16. アンダー

17. ここにいる理由

 

グループの歴史に置いて過去にも先にも無いであろう問題作「アンダー」

この曲をどう歌うのか。全員で歌うことができるのか。ここがこのシリーズの分岐点であり、これまで全員で背負ってきたものでもある。

 

これまで日奈子が一人引っ張ることが多かったが、幕を開けると今回はひめたんが。

本当に全員揃うのか。

全員揃っても晴れないかも知れない。

それでも全員で歌わなければこのまま前に進めないのでは。

きっとそれぞれがいろんな思いを胸に、ただその時を待ち、願い続けた。

 

そして福岡最終日。

ついに1曲目から出演出来た日奈子に対して、今度はひめたんが出演することができなくなる。

 

―やっぱり揃わないのでは。

 

誰もがそう思いかけたこの日のアンダー。

スポットライトに照らされ、真ん中に立っていたのは中元日芽香北野日奈子

 

この日が初披露から実に19回目のパフォーマンス。

 

常に誰かが欠け、それでもその穴をみんなで守ってきた18人揃うことを信じ続けた「アンダー」は19回目にして初めて18人全員が揃った。

 

~独白~

優里「強い意思を持った人でいたい もう一人の明日の私を探そう」- きっかけ

寺田「その先に何があるというのか? 勇気出して歩きだそう 僕らはいつも前へ」- 僕が行かなきゃ誰が行くんだ?

渡辺「自分に興奮しているそのうちに 感情膨らみ強くなって飛べるはず」- 風船は生きている

樋口「ここで逃げ出さないで 前を向いて大地立つんだ」- いつかできるから今日できる

 

18. きっかけ

19. 僕が行かなきゃ誰が行くんだ

20. 風船は生きている

21. いつかできるから今日できる

 

一つ前のここにいる理由含めてここから真ん中は北野寺田渡辺山崎渡辺と2期生を中心に。「アンダー」という曲を受け、それでも前に進むしかない。決してネガティヴな訴えは無く、あくまでも前へ。

優しくて強い、この流れがすごく好きでした。

11曲に込められた思い、意味があり、この順番でやることにより強い意味を持つ。

 

これがライブだよなあ。

 

僕が行かなきゃ~で全員が横に並んで前へ進む姿も、あの時選抜だったメンバーを4列目に従えて堂々とパフォーマンスする12人、そしてフロントの風船トリオ、選抜のそれとは全く異なる曲として仕上げたいつかできる。

 

ここの僕が行かなきゃ~をセトリに入れたのめちゃくちゃ大きなポイントだと思ってて。適当によくやる曲やそれっぽい曲をやるんじゃなくて、しっかりと意味のある、歌詞一つにライブを作る役割を担わせるこの選択がこのライブを何倍にも良いものに仕上げたかと。

 

~樋口スピーチ~

22. 僕だけの光

 

毎公演、話す話題は違えど、18人の今と未来について語るちま。

1年前はさゆと万理華という大きな存在に支えられてセンターを務めたちまが今シリーズでは大黒柱に。どんな状況でも優しく包み込み真ん中で構えてる姿は震えながら立っていた1年前とは別人で、あの中国シリーズからの1年で本当に大きく成長したなと。

アンダーだけでなく、きっとこれからの乃木坂を支えるそんな未来が見えるような。

 

そして、本編最後の曲。

プロローグからモノローグ、そして後半戦の全てがこの曲に繋がる、この曲の為のライブかのようなポイント。ここに言葉はいらないくらい、この曲に込められた思いを受け取りました。

 

 

f:id:wtbkr:20171025125541p:plain

 

 

ということで、あくまでもライブ自体はアンコールは含まない本編で完結するものと思ってるので一旦はここまで。

 

これ程にライブとしての完成度が高いと、ライブそのものに魅了されて推しだけを見る時間って少なくなるんだなあ。

今回は18人という大きなテーマの中でなるべく18人を見ようとしたし、意識しないでもいろんな子を見てた。

 

普段推し以外を見た記憶なんて無いレベルだけど、どれだけライブとしてつまらn

 

あとちょっと気になることがあるからそれを調べた上で全国ツアーについてまとめて書きたいけど、いつになるのやら。